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口蓋扁桃摘出術

扁桃腺炎による高熱が頻発するようになったので、扁桃腺を摘出する手術を受けました。

一般には年に3回ほど扁桃腺炎による高熱が出れば手術を考えるそうですが、2008年3月に4回も出たため手術を受けることを決めました。

2度受けることはありませんが、これから手術を考えている方もいるかと思うので簡単にまとめておきたいと思います。

このページの情報は私が手術をした時(2008年5月)の内容です。
医師の方針や、医療の進歩により内容, 施術方法は変わると思います。

はじめに

手術にあたり、色々心配事もあるかもしれません。
私の場合以下の通りでしたが、おそらくどこで受けてもそう大差はないでしょう。

事前検査

手術を行う約1ヶ月前に、心電図、レントゲン、血液検査、尿検査を行います。
出血を伴う手術の場合は感染症のチェックが必要らしく、エイズや肝炎の検査も同時に行います。

検査結果が欲しいと伝えると印刷してもらえました。

入院

手術後に食事の制限などもあり、1週間程度入院する必要があります。

手術

手術中は全身麻酔を行い、意識の無くなっている間に完了します。
筋肉注射+点滴による全身麻酔でした。筋肉注射は太い針の注射で、かなり痛いです。
摘出自体は電気を使って切るんだとか(あまり覚えていません)。

手術後の痛み

巨大口内炎が喉の奥に2つあるといえばいいでしょうか。
手術後しばらくはしゃべりたくないです。腹話術のように口を動かさないようにしゃべると痛みがましになります。

唾を飲むのも痛いです。咳やくしゃみは論外で、咳やくしゃみを我慢する方法が身につきます。
とりあえず、飲む、食べる、しゃべる、咳、くしゃみ、あくび、全てが痛いです。

手術後の食事

術後数日は流動食で、だんだんと形のあるものになりますが、のどの痛みがそれに追いつかないので食事がだんだん苦痛になります。

流動食の味については言うまでもないでしょう(w
退院後も辛いもの、熱いものは控えるよう言われました。

費用

8万円台でした。
ネットで調べると10万~14万ぐらいだったので安くてよかったです。

手術

手術中は以下を行います。

全身麻酔

手術の前日、麻酔科の先生から全身麻酔について詳しく説明があったのですが、全身麻酔により、
死亡(1/50000), 悪性高熱症例(1/15000), 心停止(1/10000), 低酸素(4/10000), 低血圧(7/10000),... という統計があるそうで。。。

今まであまり危険性について認識していなかったのですが、色々聞いているとちょっと怖くなりました。ただ、前日になって「じゃぁやめます」と言う選択肢もないので、あまり深く考えないようにしました。

気管挿管

麻酔の効いている間は横隔膜も停止し、呼吸が停止します (心臓は止まりません)。
肺の辺りまで太いボールペンぐらいの管を入れ、ポンプで擬似的に呼吸を行います。

導尿

手術時間が長い場合に行うようで、扁桃腺摘出でも長引くと必要らしいです。
正直かなり嫌だったので、できればしたくないと伝えて手術を行い、目が覚めたら付いてなかったのでよかったです。

血栓塞栓予防装置

血行が悪くならないように、伸縮性のあるストッキングみたいな靴下を履きます。

入院生活~退院後

手術前日

手術の説明を受けます。

翌日の朝に手術だったので、21時から手術が終わるまで絶食になりました。
次回から流動食になるというのに夕飯は何も考えずにささっと食べてしまいました。

手術当日

朝から水分補給のための点滴をうけました(翌日の昼まで)。

手術前に筋肉注射をして、手術台に運ばれてから記憶がありません。
気づいたら昼過ぎで、目が覚めると同時に喉に激痛が。。

手術後は出血した塊みたいのが喉にたまり、飲み込まずになるべく吐き出してくださいと言われます。
トイレの洗面台でげほげほ吐き出しているとやばい人に見えます。

手術後数日間

痛みは日に日にましになるかと思いきや数日間はほとんど変わりません。特に朝方はかなり痛いです。

唾に血が混じる程度ですが、たまに喉から出血があります。

摘出後2,3日は発熱することもあるようです。私の場合はひどいときは39度弱まで上がりました。

手術後9日目

突然痛みが和らぎました(唾を飲んでも喉に違和感がある程度)。
口を大きく開けると多少痛いものの、やっと食べるのが苦にならなくなます。

この日より痛みが徐々に和らいでいき、いつの間にか治ります。

体重は手術前に比べ6kgほど減りましたw

その後

以前のような高熱は出なくなりました。

毎冬数回高熱で苦しんでいたことを考えると、手術してよかったなと思います。

入院中は以下の薬が処方されました。

名称概要
ザンタック錠胃酸の分泌を抑える薬

手術日の朝に飲みます。
緊張して手術中に胃酸が出すぎるのを防ぐためだそうです。
ポンタール
シロップ
痛みや炎症を抑え、熱を下げる薬

手術後の毎食後に飲みます。
朝方痛みがひどかったので、私は朝起きたらすぐ飲んでいました(朝食も多少食べやすくなります)。
この痛み止めの薬を飲むのが痛い。。