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Razer Viper Ultimateの加水分解対策

プライベートで使っているお気に入りのマウス「Razer Viper Ultimate」。
サイドボタンが左右に2個ずつあって、ワイヤレスで、充電しやすくて、見た目がダサくなくて、軽くて手に馴染むマウスって他にあまりないんですよね。

これを書いていて気付いたのですが、いつの間にか(2023年10月?) EOL になっていました。
数ヶ月後には値上がりしてるかもしれませんね。
今ならまだ12,800円で売ってるので、新品の予備がほしい方は今のうちに。。

課題

さて、Viper Ultimate にも不満が1箇所あって、長年使っているとサイドのラバー素材が加水分解してベタベタになってきます。
一度ベタベタしてくると、何やっても治らないのが困ったところ。

今回はこのラバー部分をなんとかして、加水分解のベタベタから開放されることをゴールとします。

対策

ネットで加水分解の対策を調べると少し情報が出てますが、「防水スプレーが効果あり」とか、「なるべく空気に触れないようにする」など。
常に手にふれる部分なので防水スプレーは吹きたくないし、使わない間は防湿対策するのも現実的ではないですね。

調べてもこれといった策がなかったので「ラバーを全部取っ払って別の素材に置き換える」ことにしました。

分解

先に分解したほうがボタンやカバーやボタンに傷がつかなくていいかもしれません。

シャーシ側のソールをドライヤーで温めてから外し、ネジを4本外します。
裏のネジはT6トルクスネジです。
精密ドライバーの1.6mmmマイナスでも一応サイズは合いますが、ネジ穴が壊れるリスクはあります。

色々分解する人はビットセットを1つ持っていてもいいかも。
LEXIVON トルクスビットセット は1,099円で質も良くてオススメ。

ネジを4本取ったらツメで固定されているだけなので、少し力を入れて取ります(シャーシと、側面+ボタン+カバー部分に分かれます)。
ボディーとシャーシはケーブル(バッテリーとサイドボタンの2つ)で繋がっているので、外れるときに勢いよく外さないようにします。

ラバー除去

ラバー部分はドライヤーで温めてから剥がします。
完全には取れないので、しばらくエタノールで拭いたり消しゴムで擦ったりしてると綺麗になってきます。
直径1mmぐらいの陥没している穴は細いドリルの先を使いました。
後で埋める部分は傷がついても大丈夫です。

こんな感じでラバーを除去しました。

私はここまでは分解せずに作業してました。

下地処理

ボディーとの噛み合わせ部分にパテが付けないようマスキングして、凹んだところをパテで埋めて平にします。
白いボディーだったので、タミヤパテ ホワイトを使いました。
結構痩せるパテなので何度も塗って乾かす必要があります。この工程が一番時間かかったかも。

平になったら軽くヤスリがけして完了です。

塗装

せっかくなので塗装してみます。

ボディーが白でボタンが銀色なので、濃い「アイボリー」というか、薄めの「グレージュ」や「ベージュ」辺りの色が合いそうです。
「ラベンダー」寄りでもいいかも。



こんな組み合わせをイメージ。
迷いますね。

単色では落ち着きすぎなので、アクセントとして「パール」も混ぜましょう。

で、「やらなきゃよかった」と後悔しながら筆塗りしてましたw
プライマー等の塗装の食い付きを良くする下処理とかはやらなかったせいで、塗料を弾きまくって最悪でした。
もう少し荒い番目でヤスリかけたら違ったかも..? 600番ではダメですね。

ということで、ちゃんと下地処理しないなら筆での直塗りはオススメしません。
スプレーを薄く回数かけて吹く方が綺麗に仕上がると思います(準備と片付けが面倒ですが)。

コーティング

衝撃に強く、直接触れても人体に無害で、塗りやすいお手軽なもの、ということで今回はUVで硬化するレジンでコーティングすることにしました。
レジンは硬化後は無害です。

平面ではないので少し硬度のあるレジンを使い、先に縁に沿って塗ってから内側にレジンを流すようにしたらこぼさずに作業できました。

1mmぐらいの透明のコーティングができました。

完成

レジンが硬化したら組み立てて完成です。

写真に撮るのは難しいですね、画像ではレジンがくすんだように見えますが実際は透明で、床の映り込みや光の反射でそう見えています。

肝心の色は、思い描いていたのと全っ然違う色で塗ってしまいましたw
なんだろう、塗ると思ってたより濃くなるんです。
まぁやり直せないのでこれでOKとしましょう。

レジンをそのまま硬化させたので表面はツルツルになってます。
滑って困るほどでもないですが、もう少しザラザラさせたいところ。

表面をヤスリかけたら、、んー、不均一に白くなって大失敗する予感しかしない。。